Google Scholar でハロプ論文

BluePhobos2008-01-27

今や日常生活に欠かせない存在とも言うべき Google の一機能に、学術論文や資料を検索して引っ張って来てくれる Google Scholar という、まさに「Google 先生!」と呼んでしまいそうな機能があるのだけど、その Google Scholarハロプロ用語を放り込んでみてヒットしたものを 2 つほどご紹介。いずれも「モーニング娘。」というキーワードでヒットしたもので、「berryz」や「"℃-ute"」("" で括るのは Google 対策 :)ではハロプロ関係のものが一つもヒットしなかったあたり、論文の対象となるのはもちろんのこと、引用などで論文に取り上げられる存在になる、というのはすんごいことだなと改めて痛感した。


この論文はアイドルのファン同士の関係についての分析であり、オタク論として書かれたようなアイドルとファンの関係のみをみていくものではない。あくまでもファン同士のコミュニケーションが対象である。さらにマスコミなどで報道されるファン)の、コミュニケーション不全症候群)といった関係ではなく、相互のコミュニケーションが取れたファン同士の関係を見て行きたいと考えた。

アイドルファンのコミュニケーション―ハロープロジェクトファンに関する意識調査から―

これは同志社大学文学部の卒業論文で、アイドルとファンの関係ではなくファン同士の関係、主に現場でのファン同士のコミュニケーションを対象として徹底的に調査した内容。ファン同士の関係を調査することはファンそのものを調査することでもあって、言ってみれば「ハロプロの現場にいるヲタとは」的な人間観察が趣味の人にはよだれものの論文となっているのではないだろうか。けっこうボリュームがあるので、時間に余裕があるときにでも読んでみると良さげかも。個人的には、ヲタ芸とも絡ませて「ヲタ芸をするファン同士のコミュニケーション、しないファン同士でのコミュニケーション、するファンとしないファン間でのコミュニケーション」にまで踏み込んでもらうとさらに興味が湧いたかな。


当論文では、現在勢いが盛んで、国民的人気グループ「モーニング娘。」(以下、「モーニング娘」という)を取り上げる。この組織を運営するプロデューサーつんく♂氏(以下、「つんく」)の功績は大きい。デビューから現在までの6年間ヒットし続けているモーニング娘を、彼やメンバーの言葉や動きから、どのようにこの組織(商品)が上手く機能し、継続的に市場に受け入れられているのかを事例検証を行う。

継続的に成長するための商品戦略〜エンタテイメントビジネスから学ぶ「ストーリー」という付加価値〜

こちらはエンタテインメントビジネスとしてモーニング娘。とディズニーを取り上げて、双方の概要と人材戦略、ブランド戦略、経営戦略が事例と共にまとめられている論文。執筆された当時の組織構成を見て懐かしさに浸りつつ、メンバーの印象的な台詞やつんく♂ P のポリシーなども取り上げられていて考えさせられる点も多く、特に、モーニング娘。を「アイドルのフォーマット」に置いてはいないという点だったり、「一番危険なのは安心すること」という考えだったり、メディアや他組織とのタイアップ等の「点」から「面」への展開、という戦略だったり……etc は、現在でも、もしくは現在だからこそ必要とされることばかりなのではないかと思う。UFA の社員には是非とも目を通してもらいたいなぁ。あと、ハロモニ@の企画スタッフにも(笑)


最近よく目や耳にする「モーニング娘。のメンバーに誰がいるか知らない」というのも、「新陳代謝」を行うスピードが早かった結果なのかも知れない。「新陳代謝」自体は顧客を飽きさせないための大事な要素なのだけど程度や頻度によっては逆効果になる、というふうに。「ストーリー性」に関しても TV への露出が減った結果、共感が得られ難くなって人気が落ちたという面もありそうな。やはり大事ッスよ、共感って。「おわりに」で書かれているように、「一生懸命さ」が伝わる人や作品に出会いたいなと思った。

関連:あややと経済学の深い関係


経済・経営と言えば、あややと経済学の深い関係について経済学者の金子勝が語っていたのを思い出したので関連として貼ってみた。もう随分前だけどね。「アイドルとして完成された後の壁をどう乗り越えていくのか?」という Q に関しては「本田美奈子のような本格的な大人の歌手になる」という A が最も相応しい模様ですぜ、金子さん。あと、自身で女は 30 からとおっしゃっているので、30 の壁を乗り越えた松浦亜弥なんてのも要注目。


今のハロプロにおけるプロ、職人は誰だろう。桃子かな :) プロ = 桃子だとすると桃子が壁をどう乗り越えるのかはお楽しみで。とりあえず言えるのは、彼女は跳び箱でのジャンプ力に定評があるのでおそらくはぴょ〜んと軽く飛び越えるだろう、といったところかな。


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FFXIII のキャラが後藤真希に似ているっぽい

という噂があるそうな。そのキャラとは、つい先日ゲーム雑誌のスクリーンショットにて「パルスに立ちコクーンを見つめる少女」として公開されたばかりで名前など詳細は不明。一部では通称「ツインテールの少女」と言われているみたい。FF と言えば、「リボンの騎士」での藤本美貴が FF の魔女っぽいというので 2ch を中心に盛り上がったのが記憶に新しいかな。あと、懐かしいところでは眼鏡リンクが印象的だった真希スティス先生とか。



ツインテールということで、全体の雰囲気としては「SOME BOYS! TOUCH」のジャケット、もしくは「Dear...」の表紙の後藤真希に近い感じ。目じりや鼻筋、眉毛などの顔立ちもなんとなく似てるような気もする。こういうツインテールな髪型は後藤真希では少ない方で、どちらかというとれいなっぽい髪型なのかなとも思った。FF のような高精細なグラフィクスのゲームに登場するキャラは、顔立ちが整っているのはもちろんのこと、外国人的な顔立ちで且つあまり個性的な顔立ちでないという人物がモデルになりそうに思うのだけれど、日本人、特にハロプロでも当てはまりそうな人物はいたりするのかな。吉澤、舞美、梨沙子などは当てはまりそうかも。桃子は……おそらくバレバレな予感……(笑)


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