アイドルと関西弁とホットペッパーと

BluePhobos2008-03-21

ハロプロを始めとしたアイドルと関西弁の親和性について考えてみた。コッテコテの関西弁を喋るアイドルというのは受け入れられるか否か。答えは Yes とも No ともとれるが、どちらかと言うと No に寄り気味ではないかと思う。と言うのは、コッテコテ具合にもよるが可愛さや女の子らしさという「色」に染めたいアイドルにとって、関西弁は別次元の「色」が濃過ぎるから。後者が前者を打ち消すのである。ひょっとすると、これが光井愛佳が関西弁をあまり喋らない理由なのかも知れない。そう言えば、松浦亜弥もデビュー前は関西弁だったなぁ。



若い女の子は特に言語の順応性が高く、周りが標準語という環境に慣れてしまうと自身も標準語に染まってしまうという話を聞いたことがあるので、愛佳の場合もこれに当てはまっていそうだけれど、そう考えると今でも博多弁がよく出る田中れいなはどないでしょ。「れいなはれいなやけんねー」という我が強いのか。それに加えて、れいな自身の中で博多弁の「色」を可愛い「色」に染めてしまってるのではないかと思った。アイドルにおける方言の武器化。これは安倍なつみにも見られるかな。「だべさ」とかね。


高橋愛もデビュー後何年かは福井弁が強かったが、今ではほとんどなくなってしまった。これは上で書いた順応性もあると思うが、おそらく福井弁が怖さの「色」を含んでいたからだと思う。「しねま」の「しね」が「死ね」に聞こえるなど、言葉としてのキツさはどうしてもアイドルの武器にできないところがあり、これは関西弁も同じである。昔、辻希美中澤裕子の関西弁を聞いて関西弁が嫌いになったと言っていた。まぁ、これは中澤裕子のキャラと口調にもよるのだけど……。


関西弁には怖さの「色」もあるが、やはり濃いのは面白さの「色」。小春が「梅干がこれまた美味いんや〜、も〜病み付きやでこれ!」とか桃子が「せやから言うたやんか〜くまいちょ〜、うちはオトナなんやって!」とか梅田えりか「あかん、あかん、あかんで!テンション上げな!早よ上げや早よ!」とか発言する様子を想像しただけで笑える件。雅の関西弁は未熟者めが!レベルだけれど、面白さの「色」を放つメンバーに関しては、関西弁との親和性をもっと大きくしても良いのではないかな。つんく♂が教える感じでよろしゅうに。



ということで関西弁繋がりで、例のホットペッパーの CM を活用してモーニング娘。を思い切って関西弁でアフレコしてもうたがなー!というコンテンツをめっけたのでご紹介。アフレコなので声は全くの別人だけど、何度か見ていると台詞はそのままに脳内で彼女たち本人の声に変換される気がしないでもないのでした。特に、れいなが違和感少なめなのは博多弁の効果に違いない :)



YouTube にも前編後編共に同じコンテンツがあるので快適な方でご視聴くらさいな。ちなみに元ネタの映像はこちらSMAP アフレコ版は既に消えているみたい。この中ではやっぱり「まだ伴奏」篇がインパクトでかくて好きかな。