稀人

<ホラー番長シリーズ> 稀人 [DVD]

<ホラー番長シリーズ> 稀人 [DVD]


これも、レンタルで見ました。例によって、ネタバレを含みますのでご注意を。


ある意味、今までにないような斬新な作品だと思った。そして、「リング」や「呪怨」のように、簡単に理解できるほどの内容ではなく、「箪笥」のような、人の心の内面や、人が思い描くことを理解する作品だと思った。
「人が感じる恐怖」がテーマなのはわかったけど、その恐怖を捜し求めて、増岡というカメラマンが発見した F という少女が、増岡にとってどういう存在なのかが、未だにわからない。
増岡が思い描く恐怖の象徴?増岡の心に住む恐怖への好奇心?いずれにしても、これがわかった上でもう一回見れば、また違った見方ができるかも知れない。
恐怖という意味では、増岡が F に血を与える度に、「F はいつか自分に襲い掛かり、食べ尽くすのではないか」という増岡が感じる恐怖も、描いていたのかも知れない。

それにしても、F を演じる宮下ともみは、細い。細い人を選んだんだろうなぁ。まぁ、血だけを飲む役だから、太っていては逆に滑稽に見えるか。