ハロプロ楽曲大賞 1997-2006 エントリー

BluePhobos2007-08-06

今年2007年も冬頃に「第6回ハロプロ楽曲大賞2007」を開催する予定ですが、それとは別に、2007年はモーニング娘。およびHello! Projectが10周年だということで、これを記念して「ハロプロ楽曲大賞1997-2006」を開催します。

http://www.k2.dion.ne.jp/~prse/hpma/1997-2006/

ハロプロ楽曲大賞、アルファベットで表記すると Hello! Project Music Award ということで、略して HPMA(「ラブマ」っぽく「ハピマ」と呼んでます)に滑り込みでエントリーしたぞい。楽曲部門 1,295曲、PV 部門 403曲という膨大な楽曲の中から、それぞれ 5曲、3曲を選ぶという究極且つ過酷な選択の連続に苦しめられたのだけれど、その分、選択までのプロセスが苦しくも楽しいなと。曲を楽しむと書いて、楽曲ということで、やっぱり楽しまないとね。「我々は完全に楽しんでいる!」(「Say Yeah! 〜もっとミラクルナイト〜」より) とりあえず、楽曲部門と PV 部門だけエントリーしてみた。

★楽曲部門

1位 モーニング娘。 / 恋愛レボリューション21 (3pt)


もし誰かに「ハロプロの楽曲で一番好きな楽曲は何?」と聞かれたときには、必ずこの「恋愛レボリューション21」と答えようと決めている。この楽曲に関しては、特に誇りを持って言える。と言うのも、ダンス☆マンが生んだこのダンサブルなサウンドがやけに誇らし気にそして堂々として聴こえるというのがあるのだけれど、それは「LOVEマシーン」で世紀末に一世を風靡した(= 世紀末革命を起こした)モーニング娘。の強さの象徴であり証明でもあるその存在を誇示しているように聴こえるせいではないだろうか。恋愛という名の機械革命を誇りとする楽曲。この楽曲自体も革命で、革命によって革命を誇示するみたいな。


さらに、この楽曲にくっ付いて来るものも含めて全て革命級なのかなと思うのだった。超超超イイ感じ♪超超超超イイ感じ♪というフレーズ、モーニング娘。とアーティストとして唯一同じ舞台に立って踊ったモーニングおっさんの存在、それに加えてライムスターとのマッシュアップ関係も自分の中では革命過ぎる。


2位 ZYX / 白いTOKYO (2.5pt)


この「白いTOKYO」を聴きながらメンバーが歌う姿を想像していると、当時は白かった TOKYO ももう今では灰色がかってしまったと感じたのだけれど、TOKYO という街は元々灰色の街なので雪が解けたと考えればすっきりするかなと思ったところで、この楽曲の爽快且つ軽やかに流れるような色褪せないメロディとビートを前に、そんなことはどうでもよくなった気がした。この心に響く爽やかさと軽やかさはハロプロ楽曲の中でも間違いなくトップだと思う。そういう意味では、白のイメージもピッタリ。PV のようなエアーボードで空を滑ってみたいなぁ。

3位 モーニング娘。 / Mr.Moonlight〜恋のビックバンド〜 (2pt)


初めてこの楽曲のインストを聴いたときに、とてもハロプロの楽曲とは思えないクォリティに驚愕した覚えがある。それはもう鮮明に。もしまだ聴いたことがない方は聴いてみてくださいな。びっくりしまっせ。もし、インスト版がなくても、耳を澄ましてバックの伴奏をよく聴いてみると、B メロの順々に下がっていく低音ストリングスとサビを盛り上げるブラスがもうカッコ良過ぎ。このビックバンドとモーニング娘。というコラボは、今考えてみれば斬新の極みかなと。モーニング娘。の華やかさと輝かしさを最大限に引き上げた傑作。宝塚とのリンクに欠かせない高橋愛が今では現リーダーということで、男役が高橋愛の新生 Mr.Moonlight も観てみたい。

4位 千 / たからもの (1.5pt)


何度聴いても、安倍なつみの優しい歌声が心に沁みる楽曲。安倍なつみの歌い方は一つ一つの音に対して特に優しくそして丁寧に、大事に大事に守るかのように歌うようなイメージがある。この「たからもの」に関してはそれが一層顕著に表れているような。それがピアノとアコースティックギターとストリングスで包まれる感じ。とにかく丁寧で優しい曲。これだけの丁寧さと優しさをダイレクトに受け取れる楽曲は、他のハロプロ楽曲にはそうそうない気がする。


安倍なつみは、「うたばん」で携帯電話に対するイメージを描いたときも、目と口のイラストをボードに描いていた。彼女にとって「もの」には全て顔があって命がある、と捉えると、音に対しても同様に命がある、つまり守りたいというふうになるのかな。通りで丁寧に歌うワケだ。

5位 W(ダブルユー) / ロボキッス (1pt)


スーパーマリオにはスーパーマリオの世界観があるように、W(ダブルユー)には W(ダブルユー)の世界観があり、その W(ダブルユー) の世界観を創造した楽曲のうちで、おそらく最もオリジナリティとインパクトに溢れる楽曲ではないかと思う。A メロから B メロ、サビまでの流れを聴いていると自由奔放に振舞う彼女たちのようにも思えてしまう。好きとキスの螺旋も同様に当時の二人の関係を表す……のかも。おっと、この世界に足を踏み入れるときっと想像を絶する世界が……。

★PV 部門

1位 モーニング娘。 / 女子かしまし物語 (3pt)


モーニング娘。に含まれる全ての個性が表れている PV。もちろん、全員が順に前へ出て来るという面では全員がフィーチャリング対象であるのだけれど、それ以上にタイトル通りのモーニング娘。が持つかしましさ(楽しさ、テンションの高さ、賑やかさ、はっちゃけ具合、悪く言うとやかましさ)が前面に押し出されているという点で、モーニング娘。が最もよく表れている PV だと思う。あと、そのかしましさ×人数分は「モーニングセットの様にお得感があり楽しめる」という、モーニング娘。の名前の由来にもリンクするところがあるのかなと思ったりする。兎にも角にも名 PV。


2位 藤本美貴 / ブギートレイン'03 (2pt)


メロディのアクセントに合わせたフィルタ効果でのポーズや倍速再生に加え、写真などの静止像を要所要所に織り交ぜた色々な PV 製作技法に溢れた傑作。とにかく使い方が上手過ぎる。間奏のガラスを掃除するシーンをガラス越しに撮影した箇所に関しても同様に。音楽を盛り上げるテクニックが秀逸。さらに、以前「この頃は青かった」と表現した幼き桃子の存在もエントリーの理由に含まれとります(笑) もちろん、その幼き桃子が持つ桃子らしさも光ING。最後にみんなでお掃除タイムのシーンを入れて来るあたりもお気に入りなのであります。


3位 松浦亜弥 / ね〜え? (1pt)


ハロプロの三原色(キーとなるカラーの意味)は、ピンク・水色・オレンジではないかと思う。「ね〜え?」はその三原色が最大限に活かされた作品。さらに、松浦亜弥自身がピンクのキラキラが大好きということもあり、当時の彼女のハイテンションぶりが伺える作品でもあるかな。何より、喜怒哀楽のあややがテンポ良く観られる点が高ポイント。このテンポ良さとメリハリがスパイスになっているような感じ。


あと注目すべき点に、ミニチュアあややのコミカルな動きを演出する手段として、予め X 分の一倍かに「遅く」撮影したものを X 倍速させて等倍の音声と合わせるという技法が用いられている。これにより、楽曲のリズムやテンポに合ったチョコマカチョコマカした動きを実現しているということで、この技法に最初に気付かされた作品がこの「ね〜え?」なのでした。