賢人:つんく♂

BluePhobos2007-09-03

「ソロモン流」に賢人としてつんく♂P 特集があったので観た。音楽という「職」と同じぐらい凝りに凝る「食」についても織り交ぜながら(つんく♂P はホント御飯好き)、彼のプロフェッショナル精神が垣間見れた。あと、これは知らなかったのだけど、つんく♂P は声帯に原因不明の病があり、手術には歌手生命に関わるリスクを伴うそうで、このまま歌手活動が出来ないようであれば引退も視野に入れているというようなコメントをしていた。なぜか、自分の中でつんく♂P とベートーベンが半透過で重なった瞬間(笑)。ベートーベンほどの重度ではないけどね。でももし、引退したとしても「ハロプロデュース」はよろしくたのんまっせ。


あと、安倍なつみ中澤裕子後藤真希という錚々(そうそう)たるメンバーのデビュー当時の映像を見て ASAYAN を思い出した。で、懐かしさに浸っている束の間に、現在の 3人にインタビューをしていた映像が流れたのだけど、安倍なつみ(26)、中澤優子(34)という括弧付きの年齢が妙に目に入った。これが数年後、十数年後には菅谷梨沙子(20)とか、嗣永桃子(24)とかいうのも TV で目にすることがあるのかなと思うと、プチ怖ス。


彼の発言で印象に残った台詞は

たまたま起こった偶然が面白ければ、それは本当に強い。なぜならそれは二度と作れないから。ハプニングが面白い。

やっぱり唯一性をとことん追求するお方。考えてみれば、モーニング娘。のオーディションも偶然の連続とその重なりなのかなと思う。たまたまそのときにいなかった個性、つんく♂P が欲しかったキャラクター、このタイミングを逃すと二度と出会えない逸材。そして、ユニットだけでなく楽曲や作品としても、その唯一性を狙っている。彼は顧客から見れば、その唯一性から正直のところ、好き嫌いが分かれるリスキーな存在でもあるな、と感じた。


あと、つんく♂P と一緒に仕事した方の彼の印象をまとめてみたよ。

  • 発想が豊かな方。いつも「そうきたか」と思わせる方。(振り付け師 SHE さん)
  • 普通ミュージシャンは食べるのが好きでも喋りはあまり好きでない人が多いが、彼は喋りでもイケる。元から凝り性なところがある。(芸人 木村祐一)
  • 二面性、三面性、四面性をも持っている。ただのエロイおっさんがいたかと思えば、プロフェッショナルな人もいて、繊細な表情の人もいる。(女優・歌手・タレント 相田翔子)
  • 非常にニュートラルでどちらにでも合わせられる方なので仕事がやりやすい。(「すけだち」演出 岡村俊一)
  • 親戚のおじさんみたいです。(歌手 松浦亜弥)


つんく♂P も熊井友理奈と同じような二面性、さらに多面性の持ち主。シーンごとのケースバイケースに応じてその切り換えをする(できる)というのはやっぱり才能なのではなかろうか。中澤裕子安倍なつみに対してもそうだけど、松浦亜弥には「よー考えたらなっがい付き合いやなぁ」とか言ってそう。で、もちろん今の Berryz/℃-ute がそれぐらいの年齢になる頃には松浦以上の付き合い年数になるわけでして、やはりそこで「なっがい付っきゃいやなぁ」と(笑)





最後に、つんく♂P のちょいと悪いおっさんの面が見える映像をご紹介。でも、そんなおっさんでもキチンと

普通は選ばへんからな、俺は。

とプロフェッショナルな顔をチラつかせて選考ポリシーを語ってしまっているところもつんく♂P らしい。ということで、この亀井絵里を始め、ハロプロのメンバーは「普通」という殻のどこかにひびを入れて打ち破った者たちである。そりゃぁ、加入当時にあれだけ「普通」と言われた亀井絵里石川梨華の姿を見てもらえればもう一目瞭然。