Berryz工房と ℃-ute が持つイメージの差異

BluePhobos2007-09-16

Berryz工房―空間 × ℃-ute―時間 って、いけますか。
さらに僕はBerryz工房―空間―恋 × ℃-ute―時間―愛 という風に持っていきたい。

Berryz空間×℃-ute時間 - onoya's blog

非常に興味の湧く、且つ激しく納得させられるエントリなので引用させてもらおうっと。Berryz工房が持つイメージとしては「学校」や「女子学生が心抱く恋心」、「女子学生が思い描く夢」などが彼女たちの楽曲に色濃く表れていてとてもわかりやすい。なお、℃-ute に対してはうまく言葉にできないのだけど、Berryz工房の「学校」を超えた、より普遍的 / 一般的 / 抽象的なイメージがある。Berryz工房が「恋」で ℃-ute が「愛」というのがシックリ来るのも、きっとそのせいかなと。Berryz が具体、℃-ute が抽象で、包含関係で言えば「恋⊆愛」みたいな。そう言えば、メンバー名の観点でも ℃-ute は「愛」とリンクしているなと今思った。鈴木愛理とか村上愛とか(笑)


℃-ute と「時間」の関係と言って思いついたのは「タイムカプセル」という曲なのだけれど、その関係をより深く知るためにざっと PV の歌詞や映像などに着目してみた。すると、これまた時間と繋がること繋がること……。繋がりまくってめちゃんこ楽しい。爽快。サビの部分だけを聴いてもこれだけ繋がるのだから、きっとまだまだありそうな気はする。ということで、℃-ute と「時間」の深い関係を表した氷山の一角をご紹介。「めぐる恋の季節」はもうそのままだけどね。

甘ずっぱい映画みたいに Take me out! All long time

来年なんて先のこと ちょっとわかんないけど

一日が大人より 相当濃ゆいのです 相当長いのです

めぐる季節 愛はときに 近過ぎても 気付かなくて



Berryz工房にはないような「桜チラリ」での「ヘイ!ワンモアタイム」、「めぐる恋の季節」での「Wao! そのままもういっちょう」という掛け声にも、繰り返すという意味合いでなんとなく「時間」との繋がりがあるんではないかなとやや強引に解釈してみる。そのうち、「タイムマシーン」「時空」なんてキーワードを含む楽曲が出て来たりして。


一方、Berryz工房はと言えば歌詞を聴いても「時間」とはほとんど関係しておらず、女子学生の自分が恋する相手や友達に話しかけたり、その相手との距離であったり、自分がなりたい夢や姿、そこに向かう強さなどを歌っているものが多いと改めて感じた。あと、映像の方では後者の「夢」という空間がよく表れている。わかりやすいものを挙げると、「あなたなしでは生きてゆけない」のさいたまスーパーアリーナ。将来ここをお客さんでいっぱいにするんだという夢と、今そこに私たちが立っていることが空間的に表現されている。また、「VERY BEAUTY」ではなりたい大人の女性の姿をエレガントに捉え、城の雰囲気に近い教会にいる自分へと投影している。学校という現実的な空間と、夢という仮想的な空間、そして恋。ということで、こちらも冒頭で挙げた斧屋氏のエントリに超納得。

教室には夕陽が射す 君と私 二人だけで

  • ファインティングポーズはダテじゃない

もうちょっと 距離があるのね ファイティング

ステキな女性になりたくて 涙を我慢しても 毎日元気に生きてゆく それが魅力よ それが女性よ



歌詞を聴いていて思ったのが、「ギャグ100回分」とか「100万年過ぎたって」などの数を使った表現。「針千本飲ます」のように、100 や 1,000 はたくさんの or 大きなことを表すのによく使う数ではあるけれど、Berryz工房ではそういう表現がちらほらと歌詞に見られることから、ある意味これもスケールという空間に繋がるのかなと、こちらも強引に解釈してみた。よく、手を目一杯使ってやる「こんっっっくらい」という仕草のイメージに近いかな。


こうして見ると、元はハロー!プロジェクト・キッズという一つのグループのメンバーたちがそれぞれ異なる道を選んでこうも異なるイメージの楽曲を提供していることがわかってとても面白いなぁ。単なる女の子集団には留まらず、こういう世界観や物語を踏まえた上で彼女たちの歌や美貌に魅了されるというのがハロプロの醍醐味なのではないかなと思う。