初音ミクに「VERY BEAUTY」を歌わせてみたよ
以前にここでも取り上げた巷で噂の SEXY BOY……ではなくて、巷で話題の初音ミクをついこの間ちゃっかり購入してしまったので、早速ハロプロを歌わせてみたよ。歌わせたのは「VERY BEAUTY」。この曲を選んだのは、なぜかパッと思いついたというのもあるのだけれど、ゆったりとしたテンポでメロディも比較的単調ということもあって DTM 入門にはとっつき易いかなと思ったのと、つんく♂の梨沙子 & 雅いじめともとれる高音攻め(笑)を初音ミクに歌わせたかったから。初音ミクに裏声を表現させるのはもともと諦めていたのだけれど、いざ歌わせてみると「VERY BEAUTY」は初音ミクにとってはさほど高音ではなかったみたい。声が主役のコンテンツなので伴奏のボリュームを控えめにしたところ、予想以上にミクの声が大きくなって尖ってしまったのが反省点で、ボリュームはなるべく小さめで聴いていただいた方が断然聴き易いかも。念のため、原曲はこちらで。
初音ミクの指導不足のためテラ棒読みで申し訳 + 他の職人様の作品を聴くと顔を覆いたくなるのが本音ではありますが……思い切って公開してみた(Z)。オール耳コピでごじゃいます。BPM も手動計測でちょっきり 94 でござんした。こうやって初音ミク Ver. と Berryz工房 Ver. を聴き比べてみる度に、嗚呼、人間はなんて滑らかにそして表現力豊かに歌うことができるんだと感心してしまった。初音ミクも、設定に設定を重ねればかなり人間に近づくことができるのだけれど、その設定の数が多いこと多いこと、そして深いこと深いこと。改めて音楽の世界の奥深さを知った。
中でも「アイドルマスター」関連のMAD動画(コラージュPV)と、ボーカロイドソフト「初音ミク」(※)に「〜を歌わせてみた」系のエントリーは怒涛の勢いで毎日増え続けています。なのにこれにハロプロの曲がほとんど見当たらない。今のハロプロは、このような「面白いこと」・「新しいこと」に敏感で、しかもクリエイティブな才能を持った人の関心を惹く対象ではなくなっているということなのでしょう。仕方がないとも思いつつ、やはり淋しくは感じるのでした。
2007-10-14
さて、この初音ミクの傑作が毎日のようにアップされる中、ハロプロとのコラボ作品が圧倒的に少ないのは上記の通りでして、YouTube では以下の「桜チラリ」のピアノ弾き語り Ver. をめっけたけれどそれぐらいだろうか。ニコニコ動画には、「まっさらブルージーンズ」と「桃色片思い」があったのでアカウントのある方はご参考まで。これはリミックスや OPV の観点でも同じことが言え、以前に比べれば作品と共にクリエイティブなユーザが明らかに減っているように思う。
などの層のハロプロ離れが顕著に現れている気がする。もし、「LOVEマシーン」や「ザ☆ピ〜ス!」あたりの時期に YouTube やニコニコ動画が存在し、そこに初音ミクが販売されたとしたら……、まず間違いなくハロプロ楽曲を歌わせてみた系のコンテンツが日々アップされる光景が目に浮かぶのだけれどどうだろう。
海外にもコアなファンが存在するのは事実であり、彼らは専ら在宅(現場主義の方もいるとは思うけれど極少数?)ということもあり、モーニング娘。のアジア進出の戦略も手伝って、そういった層がクリエイティブなコンテンツを作成して楽しむ、というのは今後ありそうに思うが、それでもやはり母国のファンのうちクリエイティブな層が薄くなり、Web 上で楽しむことができるコンテンツが少なくなったということに対しては、寂しいという思いを隠せない。