第 6 回ハロプロ楽曲大賞 2007 投票

BluePhobos2007-11-30

★楽曲部門

1位 ℃-ute / 桜チラリ (3pt)


曲が始まったと思ったら「サ〜ク〜ラ〜チ〜ラ〜リ♪」と付点が付いた音符と共に、初っ端から急激に上がるボルテージが今年の ℃-ute の勢いを感じさせる曲。初っ端のサビでこれでもかと思いっきり咲き、その後の間奏で優しく風に吹かれながら緩やかに散り始め、A メロでは少し切なく散るも B メロで他の蕾が徐々に開き始めてサビではまたも満開!という流れが人生を表していたりするのかななんて思いつつ、その抑揚がどことなく壮大で心地良い。人生楽ありゃ苦もあるさ、別れがあれば出逢いもあるよ、的な感じで。「桜」を「涙」と置き換えた上で聴いてみると、また違ったふうに聞こえるあたりも深い楽曲だなと。


「桜」を含む曲には名曲が多いというのは以前にも述べたけれど、2007 年度においてはこの桜チラリもその候補 No.1 なのではないかな。「ヘイ!ワンモアタイム!」も、桜繋がりで大塚愛の「さくらんぼ」の「もう 1 回!」を継承しているような感じでお気に入り。

2位 Berryz工房 / VERY BEAUTY (2.5pt)


サビでの裏声と表声(笑)の行ったり来たりが、大人と子どもを表しており、それと同時にその曖昧な境界に「もぅ、どっちなのよ!」とイラつく姿を想像するか、落ち着いて歌いこなす姿を想像するか、というところでも大人と子どもの両側面が見られる楽曲。まぁ、もしや Berryz を弄んでおるなつんく♂ P よ、と言いたいところでもあるけどね。


あと、個人的には「初音ミク」に歌わせる曲としてこの「VERY BEAUTY」を選んだというのも大きかった。Berryz工房を始め、ハロプロの多くのユニットは割と率直に、且つあまり飾らずに歌う印象があったのだけれど、初音ミクのそれに比べればそれはもう複雑で複雑で色んな箇所に細かな音の長短や強弱など、人間としてのアレンジが入り混じっていると気付いた、いや、気付かせてくれた一曲。そこに声質という要素が掛け合わされるのでたまったもんじゃない。2 番の A メロの熊井ちゃんの声質が好き。特に「センチな恋してる」の「し」のアクセントが。このアクセント記号は彼女の身長と同じぐらい高い位置に付けるべきですな。

3位 松浦亜弥 / 笑顔 (2pt)


松浦亜弥の「メッセージ性の強い曲が歌いたい」という願望と、「歌でメッセージを伝えたい」という想いが込められた曲。つい先日、「コトバ咲く」という番組で松浦亜弥

「デビューして 7 年経ち、ちょこっとだけど人生経験ができて、やっと自分が歌についていけるようになった」

と告白していた。彼女と歌の関係、そして彼女が伝えたいメッセージとそれらの関係がこの曲を聴いていると見えるような気がする。歌詞の語句一つ一つに込められた想いもね。でも、7 年かけてやっとついていけるようになった歌というのは松浦亜弥にとってどういう存在なのだろうと考え出すと、それだけで日が暮れて明けそうだ。キーとなるワードは……愛……があるだろうなぁ、きっと。

4位 月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。) / 恋の魔法はハビビのビ! (1.5pt)


スキさえあれば語尾をキュイーン(もしくはプイーン)と上げまくる小春の予測不能なところが出まくりんな曲。この「語尾上げ」を初音ミクに歌わせるとしたら難しそうだな、というのがファーストインプレッション。それにしても小春、上げ過ぎである。この曲を最初に聴いたのは観月ひかる Ver. なので、そのひかる Ver. をエントリーしようかなと思っていたのだけれど、きらり Ver. を聴いているとこのキュイーンにハビビッと来てしまったというワケでございます。メロディは哀愁系ながら、歌詞を見るとすっとこどっこいハピハピ系♪というギャップも面白い。


あと、「恋の魔法 アイアイアイアイアイ」という部分が「アヤヤヤヤ」に聞こえて仕方がないったら仕方ない。ということで、この曲はきらりとあややのコラボソングである。もちろん、あややは「アーヤ アヤヤ アーヤーヤヤー♪」の「桃色片想い」の頃のあややで。

5位 Buono! / こころのたまご (1pt)


柔らかくて軽い、ソフト & ライトなソフランのような爽快な曲。この軽さは ZYX で言うところの「白いTOKYO」に該当しそう。そのイメージに引きずられて雪の白銀のイメージにも合いそうな曲でもあるのかなと。ホップ、ステップ、ジャンプなので、どちらかと言えば陸上だけど(笑) 正直、「ホントのじぶん」では愛理と雅の声がケンカをしているようにも聞こえたので、こちらの曲に関しても心配はしていたのだけれど、心配ご無用でござんした。声量と声質、強さのバランスが絶妙。桃子の声が埋もれていない。いや、寧ろ桃子の声がやや大きめにも聞こえるほどであるが、それでも全然オッケーだし、と思わせるぐらいの桃子寄りの曲なのかなと思う。

★PV 部門

1位 Berryz工房 / 胸さわぎスカーレット (3pt)


視聴者が鏡の世界に入り込める PV。鏡に映る顔を映す PV はいくつかあるが、鏡の中からしかもなかなかの時間を Berryz と向き合うことができるのはこの PV ぐらいであり、さらに化粧というある意味プライベートな瞬間を眺めることができ、さらにキッスまでいただくということで悩殺度では間違いなく No.1 ではなかろうか。もちろん、「現実」という名のその鏡を超えることはできないと考えると、やっぱり Berryz は「夢」の世界観を持つユニットだなと思った。

2位 ℃-ute / 桜チラリ (2pt)


桜チラリだけでなく、鈴木愛理が好き過ぎな矢島舞美の横目チラリの決定的瞬間をも捉えられた PV。しかも二度と来たもんだー。愛理が気になって仕方がないというのと、横目で見ている自分を映像で見た愛理が笑うその笑顔を見たいというのと両方あるに違いない。確か、愛理は体力測定で握力を測定した後に不思議な踊りを踊りながら握力計を返却し、周りの MP を奪ったシーンを見たような記憶があるが、そのときも舞美は「まいみははげしくわらっている!」だったっけ。またの好き過ぎてバカみたい、および、横目チラリをお待ちしております。

3位 音楽ガッタス / 鳴り始めた恋のBELL (Close-up Ver.) (1pt)


今年の黒ブームに乗っかったトレンド系 PV。何やら今年 2007 年は黒ブームが到来しているそうで、黒のバディをした飛行機であったり、黒のトイレットペーパー、黒の歯ブラシ、黒の歯磨き粉であったりと、とにかく黒が人気だそうな。一方、ハロプロは水色やピンク、オレンジなど明るい色調が多いのは当然の中、この PV がここまで黒いとは思わなんだ。ただ、今年は美勇伝も黒、メロン記念日も黒(人)ということで、ハロプロもちゃっかり黒ブームに乗っかっていると気付いたのはついさっきでした。それにしても、真野恵里菜の人気の一要因は黒髪だと思えてならない。