「行く」のフレーズをタイトルに含むハロプロ楽曲から見えること

BluePhobos2008-08-08

Berryz工房の「行け 行け モンキーダンス」というタイトルから、そう言えば過去には「ピリリと行こう!」という曲もあったし、「行くZYX! FLY HIGH」なんて曲もあった。ハロプロの楽曲で「行く」というフレーズがどれだけ使われているのだろう。と思ったのが、本エントリのきっかけ。ハロプロのアーティストはファンに夢を与えると同時に希望や元気をも与えるというミッションがあり、必然的にアップテンポのノリノリチューンを今まで数多く歌って来た経緯もあって、もちろんタイトルがその楽曲の全てを決めるというわけではないが、少なからず「行く」というフレーズを鬼に金棒にして強さや一体感を共有するケースが多いのかなと。どちらかと言うと、ハロプロにとっては「愛」や「恋」、"love" といったフレーズの方が金棒どころか剣並の強さを誇る武器なのだろうけどね。


ということで調べてみたよ。「行く」の変化形にも対応するため、とりあえず「行」という字と、あと「行く」を意味する "go" の単語が含まれている楽曲を探してみると、シングル曲だけで以下のようなものがあった。一応順不同で。けっこうあるなという感じ。

行くZYX!FLY HIGH ピリリと行こう! 行け 行け モンキーダンス(初回生産限定盤)(DVD付) Go Girl~恋のヴィクトリー~ 原色GAL 派手に行くべ!(初回) 抱いてよ!PLEASE GO ON〈初回限定盤〉 天才! LET'S GO あややム 情熱行き 未来船 純情行進曲

c/w 曲や限定販売などの非シングル曲を含めると以下のようなものもあった。こちらも順不同で。いやいや、こんなにもあったとは予想外。

これからわかることは、モーニング娘。を始めメロン記念日DEF.DIVA、後・浦・なつみといったハロプロ大御所メンバーに混じり、Berryz工房の名前もしっかりとヒットしているということ。Berryz はライブ前などに「Berryz工房行くべー!」と気合を入れることから「行く」というフレーズとの相性が良い、というか親和性が高いような印象がある。スピード感溢れる勢いというか、強さや勇ましさや楽しさというか何というか。「Berryz工房行進曲」とか「行け 行け モンキーダンス」などはまさにその象徴ではなかろうか。ZYX として与えられた曲がいきなり「行く」を含んでいたもんだから、きっと雨女ならぬ「行く女」「Go Girl」は桃子かキャプテンに決まり?そう言えば、Berryz の PV には走るシーンがいくつかあったっけ、「あななし」とか「ピリリ」とか「ジリリ」とか。


もう一つわかることが、℃-ute の曲が一つも含まれていないこと。これも、Berryz工房℃-ute とで対照的な点の一つではないかな。℃-ute が「行く」や "go" から発せられる前述のスピード感や勢いといったイメージとは無縁、というわけでは決してないと思うのだけれど、タイトルにはなぜかそれが反映されているかのように「行く」のフレーズが含まれていない。上方向へある意味 "行く" 曲の「JUMP」とか「ほめられ伸び子のテーマ曲」はあるけどね。最も「行く」や "go" のイメージに適しているはずであろう楽天イーグルスのテーマ曲にも敢えて、と言わんばかりに「越えろ」が採用されていて、これも上方向とキタもんだー。ベリキューをベクトルで表すと、Berryz が横方向(平行)で ℃-ute は上方向(垂直)になるのかも。



たかがタイトルされどタイトル。℃-uteBerryz とではリリースしている曲数の違いというのもあるし、℃-ute に対する「行く」フレーズの回避は決して意図的なものとは思えないのだけれど、こうも綺麗に ℃-ute が「行く」の方に行かない様子を見ていると、なんとなく隣の芝生は青い的な気持ちに陥るのでした。まぁ、気持ち的には「たかがタイトル」の方が強いので ℃-ute の楽曲タイトルに「行く」や "go" が放り込まれたら嬉しいな、という気持ちでそれを気長に待つとしようかな。今思いついたのだけれど、例えばクルマをテーマとした楽曲で、ゴーカートにかけて「Go ℃-ute」というのはいかがでしょ。って、これはどちらかと言うと楽曲タイトルよりはライブタイトル寄りかな。