ヘッドフォン萌え

BluePhobos2008-09-09

なぜヘッドフォン娘であるかについての議論は絶えず、未だに一つの結論が出るには至っていない。以下にいくつか考えられている理由を示す。

  • ごついヘッドフォンと「女の子」とのギャップ
  • 流れる音楽の「ストーリー性」と女の子との関係
  • 「何を聴いているのか」というチラリズム (本来わからない、聴いている音楽への好奇心という意味で)
  • 一つの閉じた人間の美しさ
ヘッドフォン娘とは - はてなキーワード

ヘッドフォン娘というキーワードを知ったのはもうずいぶん前のことだったかな。眼鏡をかけた女の子のその眼鏡が萌え要素であるのと同様に、ヘッドフォンを付けた女の子のそのヘッドフォンもまた萌え要素に成り得るというアレでございます。結局は女の子自身に萌えているのではないか、とも考えられるのだけれど、確かにヘッドフォンの有無によっては上記の理由も手伝って、受け取る側の印象がまるで違うようにも思う。「目は口ほどにものを言う」と言われるだけあって、眼鏡が与えるインパクトは絶大なものであるが、果たしては耳はどうだろう、耳にヘッドフォンが覆い被さっていると本来の魅力以上のものが伝わるのか、などと考えると興味深いったらありゃしない。ヘッドフォン娘とは Web 検索でもわかる通り、ヘッドフォンを付けた女の子を描いた二次元のイラストを指す場合がほとんどのようであるが、ここでは(モーニング娘。℃-ute のように)強引に句点を付けて、三次元のハロプロにおけるヘッドフォン娘。を眺めながらヘッドフォン娘の魅力についてあれやこれやと考えてみたよ。


まず、ヘッドフォンはハロプロなどのシンガーにとっては職種上必須のアイテムである。その場とは主にレコーディング。ASAYANハロモニなどでたまにレコーディング風景を放送することがあったが、まずそこでヘッドフォン娘。が見られる。あと、よくハロモニでクイズのコーナーなどで聞かれてはまずい回答であったり話の内容を遮るために使われたりもする。この両者は全く性質の異なるヘッドフォン娘。であるが、一つの閉じた世界にいるというのは共通している。あと、レコーディングの場合は流れている音楽がわかっているので、それに集中する(しようとする)姿が美しい、というのはありそう。さらに、そこに添えられる手が片手であるか両手であるか、がしっと掴むか指先で軽く抑えるか、などの個性も魅力の一つではないかと思う。手フェチや爪フェチの方も楽しめまっせ、みたいな。



あと、レコーディングだけではなく PV にもいくつかヘッドフォン娘。が登場するものがある。後浦なつみの「恋愛戦隊シツレンジャー」、W(ダブルユー)の「Missラブ探偵」、モーニング娘。ハロー!プロジェクト・キッズ + 後藤真希の「がんばっちゃえ!」など。カントリー娘。石川梨華(モーニング娘。)の「BYE BYE 最後の夜」もだったかな。ヘッドフォン単体だけだと 11WATER の「BE ALL RIGHT!」も。ハロプロの PV 作品数から考えるとかなりレアであるが、これらの PV でヘッドフォン萌えすることが可能である。ヘッドフォン一つとっても、その形状や材質、色など様々で面白い。シンプルなのだけど、どことなくメカニカルというか何というか。機械と人間、無機質と有機質というギャップと、それらが密着する境界部分、というのも魅力の一つなのではないかな。



ヘッドフォン娘。の写真を見て気付いたのだけれど、ハロプロにおけるヘッドフォンは圧倒的に SONY 製が多いことがわかった。やはり音が良いのだろうか。


がんばっちゃえ!」では「ごついヘッドフォンと女の子とのギャップ」を狙ったものであることは間違いない。当時、小学生のキッズにとってはヘッドフォンがデカイの何のって。頭でっかちな具合が幼児性というか、可愛さを倍増させる感じと言えば良いのかな。互いのヘッドフォンの外側を爪で擦るとその音が内部に反響してやたらと大きく聞こえる、というのを利用して爪でヘッドフォンを擦り合ってじゃれるめぐももが懐かし過ぎる……。



さらにヘッドフォン娘の魅力について付け加えると、女の子の場合は耳に髪が被さっていることが多く、ヘッドフォンを付ける場合にその髪を掻き分けるように耳に被せるか、髪の上からおもむろに被せるかは自由だー!と言い張れる自由性がある、というのもヘッドフォン娘の奥深さを秘めているのではないかと思う。ヘッドフォンに沿うように美しくうねる髪、髪の上から優しくフィットするヘッドフォンのファーの部分、という感じで。ただ、ヘッドフォン娘。の場合は上から被せる派が多数のようで……。



確かに、こういう「何を聴いているのか」というチラリズムが感じられる写真は萌え力が強いと思う。これで目を瞑っている、もしくは目があさっての方向を向いていてリズムを身体で刻んでいたりしたらなおさら。鼻歌が付けば鬼に金棒。そういうシチュエーションって、ハロプロにはないように思うのだけれどいかがでしょ。下の茉麻のようにヘッドフォンを付けて DJ っぽくスクラッチをする、というのは何度か見たような……。



彼女たちがマイクを握る様子を見る機会は非常に多いけれど、ヘッドフォンを付ける様子はまだまだ表よりは裏の未開拓領域にも思えるので、そのあたりのパフォーマンスやプロモーションなどもあっても面白いかなと思った。ちょっと「恋愛レボリューション21」チックに近未来のヘッドフォンを付けた衣装とか。あと、何気なくヘッドフォンを付けた瞬間にボリュームが最大で髪が跳ね上がって失神、ヘッドフォンは宙を舞う、といったようなコミカルな表現とかあると PV もテンポ良くなったりして、などと考えるのでした。