FOREVER SAYU

BluePhobos2009-01-11

正月に放送した「小学校教科書クイズ」に今更反応してみる。出演者はハロプロ勢が岡田唯矢口真里道重さゆみというつんく♂氏よだれダーダーもんのトリオと、非ハロ勢ではスザンヌ柳原可奈子などの強敵が揃う中で笑いの渦を巻き起こしたのが道重さゆみ。さすがにポスト里田まい、とまでは到底及ばないレベルかも知れないけれど、ハロプロのカワイイおバカちゃんというアピールはかなりできたんじゃないかな。幼虫を寄性虫、白地図を手抜き地図などはまぁまだしも、折れ線グラフを心電図、薩長同盟を三角関係という、語尾に拘らない、型にとらわれない自由奔放な回答におったまげた。幅広い分野でこの調子だから尚更。ただ、□方□方を四方八方と正解したのを見る限り、さゆえりで以前会話していた「さゆは難しい言葉を知っている」というのはガチな模様。


別な観点で欲を言えば、回答後に上田にツッコまれてもただひたすらニコニコ〜としながらハ〜イと返事、みたいなオーラが強すぎてバラエティ的にはちょっと物足りなかった感じ。矢口とか里田級になると、ここでもう一ボケ一笑い起こすのかなと。でもまぁガッツキも欲しいけど、おバカちゃんとしてカワイイ笑顔を振り撒くのみの清楚でソフトな女の子に徹した選択は、道重さゆみというキャラを考えると正しかったと信じたい。なんと言うか、小倉優子っぽい感じだろうか。比較的他の芸能人を意識する重さんであれば、同系統ともとれる小倉を少なからず意識していると思うのだけど、実際はどうなんだろうねぇ。意識していたとしたら、それはそれで今回の小倉優子っぽいスタイルは興味深いけど。


そして、あまりのおバカちゃんっぷりで赤っ恥勉強グッズを付けた重さん。この彼女を見て、ハロモニ@での重さんを思い出したのは決して自分だけではないはず。基本的に彼女、眼鏡を含んだ目を覆う類のモノの装着率が高いように思うのは気のせいか。



この番組で特に面白かったのが、立方体の体積を求める問題に対する道重さんの答えー!(平成教育委員会風に)

一生続くんです。面積が一生続いたのが体積なんです。


http://blog.nksk.biz/archives/51575867.html

ここで、「ふ……面白い。やるのぅおぬし」とニヤリとしたアナタはまず間違いなく理系人間です。文系だけでなく理系もバッチコーイ!なウォッチャーが集う 2ch でも盛り上がっていたように、回答自体はメチャクチャなのだけど、面積や体積を求める上でのこの「一生続く」とか「無限に小刻みに」という概念はまさに積分そのものなんスよね。それは正確には区分求積法というもので、ある区間からある区間までを微小な図形に細分化し、その和を求めることで面積とか体積を求めるという考え方ね。で、その図形を極限まで小さくしていって面積や体積の近似値を求めるというこってすな。習うのは高校数学だったっけ。懐かしい。で、何がスゴイかと言うと、小学校教科書クイズにそんな高校教科書の概念をぶつけて来るところがスゴイなと。


後は引用先でも指摘されている次元のズレかな。既に体積を求めているのに、面積を求めたと思い込んでいる。普段の会話でも稀に耳にする「〜は次元が違う」という表現がけっこう好きなのだけど、重さんのこの回答はまさに異次元なものとなった、というオチです。こうなったらとことん突っ走って、フーリエ変換の概念でも引っ張ってきてサユエリ変換でもサユリカ変換でも何でもやってくれい!って、どう見てもフーリエ変換と言いたかったのがバレバレですな。まぁ、少なくともこの番組を見て以降、二重積分とか三重積分などで使われる「重」が道重の「重」とリンクしそうなのは本当です。


あと、一生、ずっと、永遠、永久、無限、という考え方や発想が出て来るあたり、表現者ならではと言いますか、やっぱり音楽活動の中で歌詞とか楽曲に影響されているのかなと思った。例えば最近では ℃-ute の「FOREVER LOVE」とか。冷静に考えてみれば、なんとまぁスケールのでかい愛だことっていう話ですよ。まぁ、「一生のお願い」とかにはよく使うかも(笑) 他でも歌詞では今までいっぱい歌ってそうな予感。実は、その影響が以前にも出ていたのを思い出した。それはかの有名なバレンタインディでの「ずっと」戦略。ここでも、..... によって一生が表現されていたのである。