ハロプロユニットでの赤色系が意味するもの

BluePhobos2009-01-24

数多きハロプロユニットの中で、特にカラフルな配色が強調されているユニットを眺めていると、それぞれの色について「この色に込められた意味や想いは何だろう」などと気になってふと考えることがある。そういうユニットが登場する度に大なり小なり気になっているように思う。一番最初に気になったのは、黄・青・赤の色別で分かれたシャッフルユニットだったっけ。それ以来、衣装だけではなくて、色とか配色をも個性や感情の表現の手段として用いられるようになったように思う。「色戦略」という感じかな。命名自分ね。


「戦略」と書いたのは理由があって、とある配色、赤とかピンクとかの赤色系に着目してみるとある一貫した考えや意味のようなものがあるように思えたから。で、それは赤色系の配色が波長が長くて目立ちやすかったり、多くの女の子が憧れる色であったり、女の子として可愛らしさや温かさとか、愛や情熱の表現に向いているといったことだけではなくて、リーダーシップや信頼感とか、人気とか推し、勢い、オーラみたいなものまでもが考慮されているのではないか、ということなのです。とまぁ、そんなことを実際に思ったユニットを並べて色々と書いてみたよ。


ユニット名
ユニット画像
赤色系についてメモなど
℃-ute
衣装が統一されているのが多いイメージの ℃-ute だけど、「江戸の手毬唄II」の衣装を見てピコーンとキタ。

赤色系は舞美と愛理で、昨年のハロプロ楽曲大賞推しメン部門で 2 位コンビでもある。絶大な人気が赤色系を呼び寄せた……、と言うと完全に過言だけど明らかに意図的ともとれるような。

特に真紅の面積が広い舞美の衣装は、色々な方面からのこれでもかと言わんばかりの推しが込められてる気がする。事務所からの推しとか、ファンからの推し、あとはメンバーからの推しとかも。他には、ホットな赤ということで熱さとかにもリンクしたりして。舞美は汗かきだし。
Buono!
Buono! は赤、黄、青(緑)という信号機カラーなのだけど、どうやら赤色系はセンターがゲッツするのが定石な模様。

いつからか桃子がセンターにしゃしゃり出て来て今では赤色系は赤色系でもガチの桃色をゲッツしてるけど、「恋愛ライダー」の頃にセンターで真っ赤なマフラーをしていたのは雅だった。トーンだけ変えて配色は固定で、センターだけがシフトした結果ということですな。

ちなみに、桃子は昨年のハロプロ楽曲大賞の推しメン部門第 1 位。むぅ、赤色系おそるべし。赤色系だから人気が出たのか、人気があるから赤色系なのか。いや、桃だから人気が出たのか。
MilkyWay
MilkyWay も上の Buono! と同じ配色で位置も同じとキタもんだー。これをハロプロの三原色としてみるのはどないでしょ。

月島きらりのイメージカラーは「バラライカ」が強すぎるせいか、オレンジなのだけどね。でもまぁ、久住小春として見るとピンキー小春が勝ってやっぱ赤色系となると。歌唱力がぐんぐん上昇中の両サイドの御二方も、きっと赤色系を着たいと思っていそうなのだけど、やはりメインはきらりなのでその要望の実現は至極困難のヨーソーをテーしています(菅谷梨沙子キャスター風)。

ここでこべに側の対策としては、「はてはて、きらりはお星さんなので黄色が良いのではないですか?」と言って色交換を促すのも一案かと。

そうそう、交換と書いて思い出したけど、この MilkyWay とか上の Buono! の配色はプリンタのトナーによくあるシアン、マゼンタ、イエローの配色に似ているっぽい。やはりハロプロの三原色で。
しゅごキャラエッグ!
エッグという立場では並列にも関わらず、赤色系を纏ったのは前田憂佳。彼女も人気あるねぇ。

さらに、憂佳の場合は露出度が一番高いという要素も手伝って、このユニットを見たときにまず目がいくのが前田憂佳という人がほとんどではないかと思う。物凄い推され度である。援護の風的に言えば、援護の赤である。

さらには、おそらくはコンプレックスとなっているであろう首元のほくろも赤色の帯で隠されているあたり、「赤色に守られている」という見方もできるのかなと思ったのであった。保護の赤でもあると。
ZYX
懐かしい ZYX も赤色系を身に付けたのはチビはチビでも唯一先輩の矢口真里だった。

センターは「白いTOKYO」でもフィーチャーされていた村上愛だったのだけれど、やはりここは後輩の松浦が先輩の安倍には「安倍さん」と呼ぶように先輩後輩の関係には白黒、いや、白赤付けときましょねという感じでしょうか。まぁ、後輩の矢口は先輩の安倍に対して「なっち」と呼んでたけどね。

そういや、「ピーチッチ」の名付け親はこの矢口だったっけ。流行らんかったのぅ。
後浦なつみ
ドンドン懐かしいのイクよー!てことで赤色系は安倍なつみ。これも上述の先輩の壁ね。

上の ZYX を見ると、ボスの矢口が赤色系でサブの村上が黄色系と勝手に順位付けできるような気もする。となると、この後浦なつみに当てはめると上から安倍、後藤、松浦の順になる。うん、まさに先輩順。

さらにこれを上の Buono!MilkyWay に当てはめると……なんとなくわかるような気がしないだろうか。でもやっぱり愛理にはカッパの緑を!この松レンジャー色のように。
あか組4
さらに遡って、例のシャッフルユニット。あか組4というユニットに加えられたのがモーニング娘。に加入して間もない後藤真希だった。

この当時は通称「ごっつぁん効果」と言うのか言わんのかよくわからんけども、「LOVEマシーン」が大ヒットしてプッチモニが大ヒットとしてと、後藤真希が関わるもの全てがブレイクした時代だったとさ。もうね、懐かし過ぐる。そしてこのあか組4もブレイクして、CD 売上では他の青色 7 と黄色 5 を上回ったというね。


人を色で支配する、人が色によって支配されるという考えは危険なのだけど、逆に色を利用して人の心を動かすと考えたときに、これもある種の戦略なのではないかなと思った。色の好き好きはあれども、やっぱり女の子なら、さらにステージに立って人前で歌やダンスをするという立場であれば、目立って可愛い赤とかピンクを着たくないわけはないはずだと。「あの子のようにセンターでピンクを着たい!」と思う気持ちがパフォーマンスに表れる部分もひょっとしたらあるのかなと思う。統一色の衣装では一体感を磨かせ、ときに明確に配色を分けて切磋琢磨させるという戦略。今後またカラフルなユニットが登場したときにも、配色から色以外の色々なものを見たいと思う。