Berryz工房の PV と笑顔について

BluePhobos2009-03-30

「抱きしめて 抱きしめて」の PV を最初に再生したときのこと。再生し、メロディが流れるやいなや「うぉ、このノリはもしや Berryz 初の笑顔なし PV?!」などとマニアックとも言えるような期待をちょっぴりしたのだけど、やや妖艶な表情で雅、そしてシリアスな表情で千奈美茉麻、佐紀、梨沙子と続き、イイヨーイイヨーとなった直後にニカッとした桃子が映るそのギャップにズコーッとなってしまったぶるふぉぼ。です。どうもこんばんは。別に桃子の笑顔が悪いなんてことはなくて、ここでその笑顔を持って来る奇抜さと不意打ち感にやられたかなと。桃子を筆頭に、それ以降も笑顔は頻出し、Close-up Ver. では千奈美が不敵な笑みを浮かべていたけど、これも笑顔と言えば笑顔。この PV でも Berryz と笑顔の仲良しさを再認識したのでした。それからというもの、相打ちの「ポー!」もなんとなく笑えてくる始末。



Berryz工房はおかしさや滑稽さ、英語だと comical や funny という言葉がハロプロ一当てはまるユニットだと思っていて、その影響からかどうか知らないが PV には特に笑顔が多い。いや、正確には、笑顔のない PV がない、ということに最近気付いた。例えば「恋の呪縛」の PV では序盤は揃ってシリアスな表情だけど、中盤には皆さんイイ笑顔だことイイ笑顔だこと。悩みが解消してスッキリ昇華型とも言うべきかも。そして、この曲にはスマイル Ver. なんてのもあった。もうね、良い意味で「笑の呪縛」レベル。



あと、「なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?」の PV でもほぼ笑顔がないけど、間奏でエア・バスケをするシーンではもう完全にスマイリー工房とキタもんだー。スマイルレスだけどノンスマイルではないという展開ね。これ以外の PV にもことごとく弾けるような笑顔があり、「笑っちゃおうよ BOYFRIEND」という一緒に笑お!というズバリの楽曲もあり、「幸福歓迎」というタイトルを見ても、Berryz工房の PV のコンセプトの一つには「笑う角には福来る」があるんじゃないかなと思った。そんなことを思っていると、Berryz工房のロゴも歯のような GReeeN のロゴに見えて来たのであら不思議。


一方、娘。には笑顔なしの PV がいくつかあって、懐かしいところでは「Memory 青春の光」とか「Do it! Now」など。最近では「泣いちゃうかも」がその頂に位置する形ね。「シャボン玉」も間奏の石川梨華の笑顔を除くと、笑顔なしの PV になるぐらいの限りなく笑顔レスな PV になる。やはり、どちらかと言うと笑顔よりはシリアスな表情やナーバスな表情の方が目力を含めた表現力は必要とされるのかなぁというところがあって、「泣いちゃうかも」と「抱きしめて 抱きしめて」を見比べたときに、ここが一つの娘。と Berryz との差別化を図るポイントだったりするのかなと思った。このあたりから、需要と供給的な話や、アイドルか否かという立場的な話にも発散しそうな気がするのだけれど、そこはまぁ置いておいて、姉と妹、といったオトナ寄りかコドモ寄りか、という差別化が一番しっくりくるのかな。




Berryz は今後も従来通り PV で笑顔を振り撒くのか、それとも、やがては娘。のような笑顔なしの PV がリリースされる日が来るのか、仲良しの笑顔と手が離せるのがどうか、などと期待半分不安半分な気持ちになりつつも、最近の梨沙子のナーバスな表情を見る度にもうおなかいっぱいにもなるのでした。終盤の上目遣いはもう反則だゆー。