Berryz工房 & ℃-ute VS 間合い

BluePhobos2008-04-27

最近の Berryz工房℃-ute のダンスを見ていると、ダンスにおけるメンバー間の間合いについて考えさせられることがある。例えば格闘ゲームでは 2D でも 3D でも「間合い」の取り方が大事であり、キャラの特性によってもその間合いは異なるのだが、相手の足払いが届くか届かないかの間合いを測りつつ、相手に足払いを空振りさせたスキに間合いを詰めて投げる、といった手段が効果的な場合が多い。ハロプロのダンスにもこれと共通したものがあると思っていて、手足を目一杯動かしても前後左右の仲間とぶつからない間合いを常に測りつつ、全身で歌に込められたメッセージを表現する。物と物の間隔や自分と物との間隔を認知する空間認知能力は、女性よりも男性の方が高いという事実を考えると、的確に間合いをとってダンスをする Berryz℃-ute を見る度に頑張っているなぁと思うのであった。



そんなことを最近特に強く思ったのが「ジンギスカン (Mongolian Dance Shot Ver.)」。奥行きと幅を見る限り、ここで 7 人がダンスをするなんてちょい厳しくね?と感じなくもないスペースなのだけれど、見事にダンスを披露する彼女たち。全員が同じ方向に手なり足なりを動かすのであれば衝突の心配は少ないが、この「ジンギスカン」は両脚をドカッと広げる振りがあるので厄介であり、その瞬間に隣の足同士が最も接近するのである。その度にハラハラの連続である。足の着地点とタイミングがずれれば、「ちょ!○○(愛称)!アイタタタ!」となるのは必至である。上の 1 枚目は 3 人の足同士がかなり接近した瞬間。絵的には、雅が梨沙子の足を踏んづけ、梨沙子が桃子の足を踏んづける可能性が無きにしも非ずな瞬間となっている。だが、足元を一切見ずに自身の間合いを把握してこれだけの接近戦を披露するあたりさすがだなと。


もう一つ足同士が接近して気になった瞬間が 2 枚目。桃子と友理奈の足。角度上見難いが、まさにくっついてるレベル。これだけくっついていれば足のサイズの比べっこができるかもー、なんて言っている場合ではなくあわよくばどちらかが前述のちょアイタタタッとなるぐらいの接近戦である。しかし、さすがはこの仲の良い 2 人と言うべきか、息も足もピッタリで難なくクリア。さすが。なお、この瞬間は友理奈が隣の壁との接近戦をも強いられている瞬間でもあった。これもまさにくっついてるレベル。いや、これは完全にくっついているに違いない。友理奈の足の開きが比較的控えめに見えるのはきっとそのせいだ。そうそう、この友理奈の爪先で思い出したのだけれど、爪先をタンスの角にぶつけると、暫くの間この世のものとは思えない痛さに襲われるのでご注意を。




℃-ute で最初に間合いに気付いたのは「都会っ子 純情」のときだった。サビの後半部分で腕を前後に振るう後列の振りの特に千聖と早貴の間隔が思ったより詰まっていて、この高速に振られる腕同士がもし衝突したとしたらどうなるのだろうと思ってしまったが、その絶妙に測られた間隔と前述の同方向への運動ということもあって安心して見られた。だが、その後の間奏で脚を広げてドルフィンをする瞬間がやはり足同士が接近するシーンであり、PV の Dance Shot Ver. を見ると栞菜と舞の足がくっついているかのように見えて少しハラハラするも、ここも無問題。逆にこの接近戦が楽しみに思えてくるくらい。きっと、Berryz℃-ute がまだダンスレッスンを始めてまだ間もない頃はこの絶妙な間合いをとって思いっきりダンスをするということに恐れを抱いたり、思いっきりやるあまり前述のちょアイタタタッとなったことがあったり……したのかどうかはわからないけれど、こんな安心感を伴った接近戦という一面を見ても彼女たちの成長が感じられるのだった。