ハロプロのオフィシャルなリミックス曲とアレンジ曲について考える

BluePhobos2008-09-24

個人的には、ハロプロナンバーのリミックスバージョンでオリジナルを越える魅力を感じさせてくれる作品は皆無だと思っています。リミックスの主旨からするとオリジナルと同列に扱うのは少々乱暴すぎるのかもしれませんが、やりたいのならまったく別の作品として提示すべきでしょう。以前書いた事とかぶりますが、アイドルポップにおいて楽曲のクオリティと同等、もしくはそれ以上に大事なのは歌い手の歌声そのものと、そこから滲み出るキャラクターだと考えています。

2008-09-17 - ヲはヲタのヲ

ハロプロのオフィシャルリミックス曲を聴くとたまに、こういう楽曲の需要はどの程度あるのだろうと思うことがある。もちろん、需要があるからこそこうしてアルバムの一ナンバーとしてリミックス曲が収録されているのだろうけど、それを耳にしたファンがどういう印象を持つのかということには、リミックス曲が好きな身にとっては興味があったりする。今回の「5(FIVE)」にしても、最近発売された「ジンギスカン タルタルミックス」にしても、Berryz工房はリミックスの印象が強いユニットなのだけど、どちらも絶賛はおろか、ほとんど評価されていないというか、どちらかと言うとこういった否定的な意見の方が目立つ気がする。それはなぜなのだろう。


リミックス曲以外の楽曲に目を向けてみると、リミックス曲とは異なったベクトルを持つアレンジ曲というものがある。アレンジ曲は、よく括弧付きで 〜Version や 〜Ver. などがタイトルに付加されたものが多く、PV で言うところの Close-up Ver. とか Dance Shot Ver. というアレね。このアレンジ曲もリミックス曲と同様、もしくはそれ以上の数があるのだけれど、リミックス曲について考える上で、アレンジ曲と対比してみると面白いかなと思ったのでやってみた。と言うのも、ハロプロはリミックス曲よりもこのアレンジ曲の方が得意としている、と言うべきか、より相性が良いように思うことがあるというのがキッカケなのだけれどね。


ということで、まずは手持ちのハロプロ楽曲のうちで、タイトルに 〜Mix が付いたリミックス曲と、タイトルに 〜Version とか 〜Ver. などが付いたアレンジ曲と分けてみたよ。順不同デース。なお、〜Edit とか 〜Side などが付いた曲の扱いがちと厄介なので、ここでは省略させてもらったゆー。


リミックス曲 (*** Mix/Remix)
アレンジ曲 (*** Version/Ver.)
モーニング娘。 Do It! Now (CRAZY SODA REMIX)
LOVEマシーン (analog remix)
Memory 青春の光 (N Y Mix)
Never Forget (Large Vocal Mix)
シャボン玉 (asia mix)
笑顔YESヌード (ALBUM MIX)
真夏の光線 (Vacation Mix)
直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜 (全くその通リミックス)
歩いてる (ALBUM EDIT)
抱いて HOLD ON ME ! (N Y Mix)
恋のダンスサイト (Groove That Soul Remix)
恋のダンスサイト (M.I.D. KH-R CLUB MIX)
恋のダンスサイト (PANDART SASANOOOHA Remix)
恋愛レボリューション21 (超超超cool remix)
浪漫〜MY DEAR BOY〜 (LET’S HAVE A DREAM Remix)
モーニング娘。 LOVEマシーン (Early Unison Version)
Memory 青春の光 (99.4.18 Live Version)
Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜(ハワイアン Version)
サマーナイトタウン (First Live Version)
ふるさと (Early Vocal Version)
モーニングコーヒー (Unreleased "B♭" Version)
モーニングコーヒー(2002 Version)
真夏の光線 (Early Version)
抱いてHOLD ON ME! (「モーニング刑事」 Version)
恋の始発列車 (Album Version)
Say Yeah!〜もっとミラクルナイト〜 (モーニング娘。おとめ組 Ver.)
サマーナイトタウン (モーニング娘。おとめ組 Ver.)
Say Yeah!〜もっとミラクルナイト〜 (モーニング娘。さくら組 Ver.)
抱いてHOLD ON ME! (モーニング娘。さくら組 Ver.)
Berryz工房 あなたなしでは生きてゆけない (FUNKY remix)
ピリリと行こう! (MORE ピリリ Remix)
スッペシャル ジェネレ〜ション (エキセントリック Remix)
ジンギスカン タルタルミックス
Berryz工房 ダーリン I LOVE YOU (Berryz工房 Ver.)
℃-ute
N/A
℃-ute ダーリン I LOVE YOU (℃-ute Ver.)
安倍なつみ ザ・ストレス[shakabone HIDE Remix] 安倍なつみ Memory 青春の光 (安倍Version)
Too far away 〜女のこころ〜 (Elegant Ver.)
ザ・ストレス [アカペラVersion]
ザ・ストレス [危機Version]
ふるさと (安倍Version)
黄色いお空でBOOM BOOM BOOM (安倍Version)
晴れ 雨 のち スキ (安倍Version)
松浦亜弥 Yeah! めっちゃホリディ (High Tuned Mix)
草原の人 (TSUNKU♂Mix)
松浦亜弥 GET UP! Rapper (Ayaya Version)
SHALL WE LOVE? (松浦Version)
可能性の道 (2005 Version)
後藤真希
N/A
後藤真希 オリビアを聴きながら (2005Version)
くちづけのその後 (後藤 Version)
サヨナラのLOVE SONG (純情Version)
愛のバカやろう (バカやろうVersion)
溢れちゃう...BE IN LOVE (プレミアムVersion)
溢れちゃう...BE IN LOVE (A PASSIONATE MIX)
好きすぎて バカみたい (後藤Version)
幸せですか? (後藤 Version)
渡良瀬橋 (後藤version)
抱いてよ!PLEASE GO ON (2005夏ハロー!Version)
恋愛戦隊シツレンジャー (後藤Version)
カントリー娘。
N/A
カントリー娘。 DON’T STOP 恋愛中 (2004 Version)
初めてのハッピーバースデイ!(country version)
タンポポ
N/A
タンポポ たんぽぽ (Grand Symphonic Version)
たんぽぽ (2001version)
たんぽぽ (Single Version)
プッチモニ
N/A
プッチモニ ちょこっとLOVE (2001Version)
ちょこっとLOVE (2003Version)
ミニモニ。 アイ〜ン!ダンスの唄 (MORE TRANCE REMIX) ミニモニ。 ミニモニ。ジャンケンぴょん!〜2003ば〜じょん〜
ミニモニ。数え歌〜お風呂ば〜じょん〜
ミニモニ。数え歌〜デートば〜じょん〜
メロン記念日 お願い魅惑のターゲット〜マンゴープリンMix〜
香水 (Hard Flavor Remix)
メロン記念日
N/A
W (ダブルユー) ロボキッス (次世代 Remix) W (ダブルユー)
N/A
DEF.DIVA / 好きすぎて バカみたい (CRAZY J-G JAZZ リミックス)
DEF.DIVA / 好きすぎて バカみたい (女王リミックス)
後浦なつみ / LOVE LIKE CRAZY (Smooth Jazzy Mix)
GAM / メロディーズ(ピアノ独唱Version)
20人祭 / Hello! また会おうね (20人祭Ver.)
Pocky Girls / Yes! Pocky Girl (Original Long Ver)
Venus Mousse / 女神 〜Mousseな優しさ〜 (Original Long Ver)
ココナッツ娘 / DANCE&CHANCE (English Version)
ココナッツ娘 / サマーナイトタウン (English Version)
黄色5・青色7・あか組4 / Hello!のテーマ (16人Version)
寺田多いよ寺田(笑) アレンジ曲でも原曲と聴き分け困難で、果たしてアレンジ曲と呼んでいいのか微妙なものもあったりでそこもまた厄介なのだけど、モーニング娘。にはリミックス曲が多いのに対し、全般的にはアレンジ曲の方がやたらと多いことにびっくり。とりあえず、(年号 Ver.) と (名前 Ver.) が多過ぎでーす。でもこれだけ見ても、ハロプロとアレンジ曲との親和性の高さを垣間見ることができそう。あと、個人的に好きな楽曲がリミックス曲ではなくアレンジ曲に偏っているというのも、そう思える要因かなと。「初めてのハッピーバースデイ!(country version)」とか「たんぽぽ (Grand Symphonic Version)」などは当時めちゃんこハマったのだけど、これらはある意味原曲を超えてるなと今でも感じる。

カントリー娘。に引っかけて“country version”ですがこれがなかなかヨイです。バンジョーとフィドロが素敵ですね。それになんといってもペダルスティール! オリジナルよりも手がかかっているように聞こえます。

http://www.asaoto.com/disc/happy_birthday.html

こういう、ユニットやメンバーの個性を引き出したり、ある種の壮大さみたいなものを奏でるアレンジというのが最近はないなぁ。生演奏が重要ポインツ?個性という意味では、Berryz工房あたりにアレンジ曲を期待したいところ。(MOMOCHI Professional Ver.) とか (MAASA Powerful Ver.) とか面白ぐね? :)


アレンジ曲は歌い手だったり、楽器だったり、歌い方だったり、曲のカラーだったりの「何かを(自然に)変えてみた」曲で、リミックス曲はテンポを変えたりボイスを加工してリピートしたり「色々(人工的に)変えてみた」曲と捉えると、なんとなく両者の違いがはっきりするかな。ハロプロが求める、ハロプロファンが求めるサウンドは人工ではなくて自然寄りなのかも。例えるなら、デジタルよりもアナログ。まぁ、これはプロデューサーの感性にも言えることかも知れないけどね。カッコイイとカワイイとの差も、どことなく人工と自然、デジタルとアナログというカップリングと共通するものがあるのでは、なんて思ったりもする。


リミックス曲はカバー曲と違って、原曲のイメージを気にする必要なくほぼ自由に弄れるというのはあると思う。ただ、その自由性が仇となると言うか、もちろんリミキサーの腕によっては神曲にも変化するのだけれど、制限の無さが手伝って不必要な部分にまで手を加えてしまった結果、ライブで聴いている曲とは掛け離れた曲が出来上がってしまうといった流れに陥りやすいのではないかと思う。「スッペシャル ジェネレ〜ション (エキセントリック Remix)」などはその典型かな。そういう意味でも、ある程度原曲のイメージを意識したカバー曲、もしくはアレンジ曲がハロプロにとってはちょうど良いのかも。


あとは、冒頭での引用部分の通りで、やはり声がキーだろうか。現場が主力のハロプロでは、ライブで聴く歌声の唯一性を重視するファンが多そうな気がする。同じ歌でもライブ会場や日程ごとに違う。全く同じ歌声は二つとない。そんな生き物のような歌声を機械的に加工してリピートさせれば……。ファンが歌を聴くスタイルも、リミックス曲が受け入れられるか否かに影響しそう。


原曲とのクォリティ差に関しては、主観を始めとしてリミックスやアレンジに対する先入観も入るので、単純に比較できないというのが難しいところ。ただ、「原曲が好きだけどリミックス曲やアレンジ曲は嫌い」という人の中にも、「リミックス曲やアレンジ曲には違和感を感じるけど、聴いてみたら原曲がさらに好きになった」という人はひょっとしたらいるのではないかなと思った。まさに先ほど挙げた 2 曲を聴いた自分がそうなので。原曲との再会、再認識、好循環という意味でも、リミックス曲やアレンジ曲の意義はあるのかも知れない。