モーニング娘。のうち適当な者を挙げよ - ぶるふぉぼ。ディスプレイ

BluePhobos2007-07-25

【問１】モーニング娘。のうち、適当な者を挙げよ。

川*’ー’)　＜　高橋愛

||c| ・ｅ・)|　＜　新垣里沙

ノノ〃＾ー＾) 　＜　亀井絵里

从*・。・从　＜　道重さゆみ

从 ´ ヮ｀) 　＜　田中れいな

川´‘ v‘リ　＜　久住小春

川=´┴｀) 　＜　光井愛佳

川´・_o・) 　＜　ジュンジュン

川*^A^)|　＜　リンリン

http://d.hatena.ne.jp/musumelounge/20070724/1185228562

モーニング娘。検定試験に果敢に挑戦してみるぜぃ。っと勢い付いたものの、おっととっと♪夏・だ・ぜ、何この難問。一見簡単そうに見えて、超難問ではないか。しかも超難問でありながら、「一つ教えてくれたまえ。君にとってモーニング娘。とは何かね？」というレベルと同等の深さを感じる非常に良い問題。100点中、この一問で配点は 80点ぐらいありそうな感じ(笑) 「適当に」挙げるのならば数秒で出来そうだけど、「適当な」者を挙げるとなると途端に難しくなる恐ろしさ。「に」と「な」の差の大きさがものごっつい。

とにかくまずは、「適当な」という語が持つ「ある状態・目的・要求などにぴったり合っていること。ふさわしいこと。また、そのさま。相当」という意味をはてなキーワードで十分に理解した上で、以下の 3つの観点で、彼女こそがモーニング娘。の要件に最もマッチしている、モーニング娘。に必要不可欠な要素を持っている、もしくは、最もモーニング娘。の遺伝子を引き継いでいると言うに相応しいメンバーを挙げてみることにする。個人的には、田中れいなを挙げたい。

地方性(訛り)と音楽性

モーニング娘。の聖地は北海道であることから、やはり「地方」というキーワードの存在感は大きいのかなと。あと、訛りに関しても同様に。なっちの「〜だべさ」があまりにも印象的。つんく♂P は、オーディション時には「似た子を入れない」というポリシーを終始貫いており、顕著に表れる「訛り」という個性を重要視していたようにも思う。そういう意味では、選択肢の中からは田中れいなと高橋愛あたりが当てはまる。ただ、合格時につんく♂P から「これからも訛りを直さないで」と言われた高橋愛は、今ではすっかり標準語になってしまった。しかし、田中れいなは現在も博多弁ING。

ここで、モーニング娘。と音楽という視点でも見てみると、れいなの出身地の福岡という土地は音楽性に富んでいる。福岡出身のミュージシャンやアーティストは多く、例えば浜崎あゆみ、飛鳥涼、井上陽水、MISIA、椎名林檎、藤井フミヤ、松田聖子、草野マサムネなど、福岡は非常に多くのミュージシャンやアーティストを輩出している。そんな福岡に生まれた田中れいなも、少なからずその恩恵を受けているのも確か。地方性(訛り)と音楽性というモーニング娘。で重要視される(or つんく♂P が重要視する)点においては、現メンバーでは田中れいなが最も相応しいと言えると思う。

ハングリー精神

田中れいなは、モーニング娘。に加入後初のステージに上ったときに、オーディエンスと現メンバーに向かって元気良く挨拶した。いや、挨拶というよりも「宣言」した。

この前、友達に「れいなちゃん、絶対一番になってね。約束やけんね」って励まされました。
モーニング娘。で一番になれるように頑張りまーす。よろしくお願いしまーす。

それは、現メンバーにとっては言わば宣戦布告のようなものである。勝っちゃいますよと。追い越しちゃいますよと。れいなからすれば自分以外はライバル、ただし自分もライバル。たとえ一番になりたくても、初めてのステージでこの一番宣言はそうそう簡単には出来ないと思う。これもやはり肝っ玉があってこそ、というのもあるが、それほど「一番」への執着心が大きかったのではないかなと。ギラギラ熱のライバル C(視)。

そう言えば、ステージを降りた後も言っていたっけ。この拘りようはたいしたもんだ。彼女の「一番」はおそらく人気なり歌やダンスなどのスキル面での「一番」ということだと思うけれど、その中でもセンターに立ちたいというのもあったのではないか。彼女は当時石川梨華に憧れていた。「ザ☆ピ〜ス！」でセンターを務めた石川梨華を。でも、梨華先輩の指導はしっかりとシカトしてたけどね……(笑) これもやはり肝っ玉があってこそかな。いや、緊張でカチコチだったのか……。

ときを遡ってみると、初期のモーニング娘。はとにかくハングリー精神に溢れていた。その最も印象的なものの一つが ASAYAN での安倍なつみと飯田圭織とのメインボーカル争い。最初は飯田がメインに選ばれたが、後に急遽安倍に変更になり、飯田は涙した。悔し涙ポロリ。まさにハングリーの塊である。現在のモーニング娘。にこれほどのハングリー精神があるだろうか？と思うようになって、もうかなり久しいなぁ。

Wikipedia によると、田中れいなセンターの曲(メインではない)はただ一つ「Ambitious! 野心的でいいじゃん」。この野心とは、田中れいなのセンターに対する野心なのかも知れない、と今 PV を観ていて思った。そして、そのメロディと歌詞が、永らく抱いてきたその野心が実現した彼女の勇ましい誇りの歌に聴こえた。そう言えば、設問の名前を列挙した部分での(上下の)中央も田中れいなではあーりませんか。

理想との距離

つんく♂P は、6期オーディション時の田中れいなに対して以下のようなコメントを残している。

彼女は歌もこの先すごく伸びていくし、肝っ玉も据わってるし、今回もオーディションを何回かに分けてやっている中で、毎回どんどん良くなっていく。そういう意味で言うと、過去のモーニング娘。の合格していく人たちの理想にすごく近いパターンですよね。

自分自身を超える強さと肝っ玉。理想に近い、ということが誰よりもモーニング娘。に近い = 相応しいと言えるのかなと思った。おそらくここでの理想像というのは、後藤真希のことを指しているように思うのだけれど、田中れいなにとっては後藤真希は憧れの存在であり、加入当時は夜遅くまで振り付けの練習をしていたという後藤を見習い、自分も「シャボン玉」のときは夜遅くまで振り付けの練習をしたと、二人ゴトで告白している。さらに、ハロモニ。では努力家と聞いた矢口真里が、6期オーディションでは「この子大丈夫か……」とれいなを眺めていた矢口真里が、れいなに握手を求めに行ったシーンもあった。まさにモーニング娘。とは、努力、未来、A Beautiful Star のプロセスそのものだなぁと思った。