ハロプロのアヒル口に萌える

BluePhobos2011-03-19

作者: 野村理朗
出版社/メーカー: メディアファクトリー
発売日: 2010/06/29
メディア: 新書
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なぁ…枝野って可愛くないか…？というスレの紹介リンクで掲載されていたのがこの本を知ったきっかけで、あまりに気になるタイトルだったので即買いして即読了した。内容は著者が研究している認知科学、認知心理学といった分野での様々な検証や実験を経て、人が「かわいい」とか「美しい」と感じる仕組みについて徹底的に解説、追求し、そこにアヒル口を絡ませてその魅力を模索するといったもので、個人が持つ一主観である感情とか気持ちを科学的、論理的に分析するというデジタルでアナログを斬る、学問 VS キャワみたいなところが「たけしの万物創世紀」っぽくて素直に面白かった。

決して数式のようには解の出ない挑戦であり、「可愛いに理由などない」「可愛いものは可愛い」という意見もある中で、データから考えられる理由や要因を挙げてその可能性に迫る、というのがやたらとカッコ良く見えて来てこういうの好きなんすよ。ま、理系の血が騒ぐというのはありそうだけどねー。あと、著者が最後に「アヒル口に敢えて萌えよう」という文で締めるぐらいの「萌え」への言及もされているのも興味深かった。てことで、アヒル口に興味のある方、アヒル口が大好きな方、キャワを学問で制したい方にはオススメの一冊です。

印象的だったのが、表情という観点での人の感情は「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐怖」「驚き」の 6 パターンに分類され、ポジティブなものは「喜び」だけだということ。「爆笑学問」でも言語学者が「数多くある形容詞にはネガティブなものが多く、ポジティブのものは比較的少ない」と言っていたのを思い出した。表情と言葉が感情としてリンクした瞬間で、そこから人(というか世界も？)はいかにネガティブでありそれを表現する生物である一方で、逆にポジティブな感情や言葉を発し続ける存在としてアイドルがいる。アイドルは「喜び」の感情と同じくその中で浮く存在であるけれど、生きるためには必要なパワーを与えてくれる必要な存在である、なんてことも思ったりした。他にも、笑顔は認知されやすいということから、ライブや PV でも笑顔が良い子に目が行く、というふうにアイドルにも当てはまる、当てはめたくなる記述も多くて面白かった。

あと「平均からの逸脱」という観点も頷かされた。平均的な顔というのは好かれ易いが、笑顔で認知し易い口が、笑っているように見えるアヒル口というポジティブ逸脱により魅力的になる説。これと関連するのが八重歯かなと思っていて、ハロプロだと鈴木愛理とか、ハロプロ以外でも小池唯とかが当てはまる。アシンメトリーという面もあるけれど、整った中にほんのちょっと変化を付ける、しかも口元に変化を付けるとそれが可愛さに転換する、というのもありそうだと思った。

この本では代表的なアヒル口の女性として、広末涼子、鈴木亜美、上戸彩、小野真弓、田中美保などが挙げられていた。そうそう、さっき TV 見てたら佐々木希が何かの撮影でアヒル口をやっていた。モデル界隈でも流行ってるのかな。例によってこの機会にこのネタをハロプロに展開して、ハロプロでアヒル口というと誰だっけなー？と思い立って、調べてピックアップしてみた結果と個人的にアヒル口寄りだと思うメンバーを紹介して著者の言う通り、アヒル口に敢えて萌えたいと思います。まずは、亀井絵里から。

ぶるふぉぼ。ディスプレイ

亀井絵里

鈴木愛理

菅谷梨沙子

岡井千聖

福田花音

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